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終戦記念日に当たり、次の2冊を読んだ。

『砕かれた神』-ある復員兵の手記 渡辺 清 著  岩波現代文庫
『シベリア抑留』  栗原俊雄 著  岩波新書1207
渡辺清さんは「きけわだつみの会」の事務局長をしておられて、56歳で亡くなられた。
『砕かれた神』は私がたいそう感銘したジョンダワーの『敗北を抱きしめて』の本に引用されていたので、全文を読んで見たかったのです。また若いこれからが期待される思想家小熊英二さんの分厚い本『民主と愛国』(まだ読書ノートを作る気になれません!)にも引用されている。
志願兵として戦艦「武蔵」に乗り、辛うじて生還し、昭和20年9月から21年4月までの、郷里の農家の次男坊として復員した時の日記として、1977年本として出版された。ジョンダワーの『敗北を抱きしめて』より抜粋
「渡辺は天皇の行為が国民全体に与える『心理的な影響』についても考えをめぐらした。もし国民全体が天皇にしたがうならば、国民は最終的にはたった一つの指導準則だけを持つことになってしまうだろう、つまり『天皇さえも責任を取らずに済ませてしまったのだから、わたしたちがなにをしてようと責任を取る必要はない』ということである。…中国戦線の退役軍人の一人が、現地で犯した残虐行為について、まったく良心の呵責も感じないで話しているのを聞いて、渡辺はショックを受けた。」
大勢順応主義でみんなと一緒に「水に流してまぁーす」というのが耐えられない若き皇国青年(二十歳)の真面目に戦争に志願してしまった、ことの責任(戦争責任)を農家の仕事に励みながら(季節感あり)考えていく、日記にしたてての考えを述べてる本です。
『シベリア抑留』は64万人以上の軍人と一部民間人が極寒の地シベリアにソ連にだまされて連れ去られて、強制労働させられた史実・状況が書かれてます。寒さ、ヒモジサ、危険労働で一割程度の人は、亡くなってしまった。  ソ連は先の大戦で2000万以上の人が亡くなり、(日本は320万人)、労働力不足で?ドイツ238万人を筆頭に日本64万人など24カ国417万人を捕虜として抑留させ、強制労働させたとされる。
またとてもいやなことに、抑留者たちが思想洗脳教育を受け、チョウシにのって『シベリアの天皇』浅原正基というソ連のごますり権力者がでてきてしまう。同調しない人間を「吊し上げ」にしたりする。また日本人は大勢順応主義ですから、すぐに感化されてしまいます。日本に帰ったら殆んどわすれてしまったようですが。でも日本にいた差別の好きな人間は、シベリア帰りは「赤」だといって差別したがったようです。とてもイヤですね。大参謀の瀬島龍三(戦後伊藤忠、中曽根の参謀)が取引して抑留を認めたという説もあるが本人も10年も抑留されていたんだから、そうではなさそうです。戦争ってイヤです。人の死が桁違いに大きいんですしね。

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【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





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プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
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