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「それでも 日本人は 『戦争』を選んだ」 加藤陽子 著  読書ノート

興味ある題目の本であっても読まずにいたが、友人が良かったというので、読んだ。気になっていた本の題名がつまり、戦争を肯定する部分を持っているのじゃないかと疑念は読了後も消えなかった。とても、事実認識にはプラスになったけど。 「それでも 日本人は『戦争』を選ばされてしまった」とでも題名にしなさい、と思いますが。今日やっていたテレビの(見たくないので見てない)司馬遼太郎の「坂の上の雲」の視点でしょう。決して藤沢周平(少ししか読んでないけど)、井上ひさし(四千万歩の男、一週間、父と暮らせばから判断)からの視点では、ないでしょう。「日本人」と一括にくくるなと思いますが。たとえ東大生の8割がそう思ったとしても。  以下本文よりの抜粋   「・・戦争を国民に説得する為の正当化の論理にはいかなるものがあったのか、それをひとまず正確に取りだしてみようとの目論見がありました。・・」
「大蔵省預金部課長・・エリート官僚の毛利英於菟(モウリヒデオト)が、日中戦争とはなんであるかについて、1938年11月に発表した論考「『東亜一体』としての政治力」で「日支事変」(当時の呼称)は資本主義と共産主義の支配下にある世界に対して、日本などの「東亜」の国々が起こした「革命」なのだ、という解釈を展開していました。・・・この当時の、日本のエリート官僚などが、戦争を破壊とはとらえない、より積極的な意味を見いだしていた・・」『満蒙は我が国の生命線』 「・・満州事変前、東京帝国大学の学生の9割弱が、満蒙問題について武力行使に賛成だったという、・・ことは、満蒙問題というのは、日本人が自らの主権が脅かされた、あるいは自らの社会を成り立たせてきた基本原理にたいする挑戦だ、と考える雰囲気が広がっていた・・」 「中国は条約上、日本が認められた権利を侵害している国である・・そうした中国の条約侵害によって、日本の生存権が脅かされる、こういって軍は煽ったわけです。・・・陸軍と外務省と商社が特殊権益の実態づくりのために手を組んでいる様子が日記(朝鮮軍司令官宇都宮太郎)から伝わってきますね。」  農業従事者は46.8%おり、皇道派は農民出身の兵士が多かった。・・・「政治や社会を変革してくれる主体として陸軍に期待せざるを得ない国民の目線は確かにあったと思います。」
 「軍人たちの主眼は、来るべき対ソ戦争に備える基地として満蒙を中国国民政府の支配下から分離させること、そして、対ソ戦争を遂行中に予想されるアメリカの干渉に対抗するため、対米戦争にも持久できるような資源獲得基地として満蒙を獲得する、というものでした。」陸軍はいう「太平洋戦争の戦争目的は、東亜、つまり東アジアにおける米英蘭の勢力を駆逐、追い払って、帝国の自存自衛を確立し、あわせて大東亜の新秩序を建設することにある、」と。 
「太平洋戦争が、日本の場合、受身のかたちで語られることはなぜ多いのか、つまり『被害者』、・・そういう言い方を国民が選択してきたのには、それなりの理由があるはずだと私は思います。」「・・郷土から離れて異郷で人知れず非業の死をとげると、こうした魂はたたる、と考えられていた」―『戦死者の死に場所を教えられない国』 被害者意識につながる?二つ目には満州にからむ国民的記憶、・・150万の民間人、50万の関東軍が敗戦時いて、63万人がシベリア等に抑留されたこと。が被害者意識につながった。 「自国の軍人さえ大切にしない日本軍の性格が、どうしても、そのまま捕虜への虐待につながってくる。」 
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【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





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プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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