fc2ブログ

Entries

「清貧の思想」 中野孝次 著 文春文庫  読書ノート

内橋克人の解説より「欲望刺激の巧者が市場競争の勝者となり、その勝者に正当性と普遍性を与え、人間をそれに従わせる、という市場原理至上主義者らの咆哮。そのイデオロギーの陰に隠れた『破壊性』に気づき警鐘を発したのが、経済学者やエコノミストらではなく、優れた文学者の著者中野孝次であった。…」 以下抜粋
「…日本の古典―西行・兼好・光悦・芭蕉・池大雅・良寛など―をひきながら、日本には物づくりとか金儲けとか、現世の富貴や栄達を追及する者ばかりでなく、それ以外にひたすらこころの世界を重んじる文化の伝統がある。」  「いま地球の環境保護とかエコロジーとか、シンプル・ライフということがしきりに言われだしているが、そんなことは我々の文化の伝統から言えば当たり前の、あまりにも当然すぎて言うまでのない自明の理であった、…大量生産=大量消費社会の出現や、資源の浪費は、別の文明の原理がもたらした結果だ。」  「…身は市井の中に住み、日常は俗事にかまけていても、心だけは俗を離れた高い境地に遊ぶという気風は、蕪村のような文人だけのことでなく、一般の生活者の中にも広くあるものだったと信じている。…世間の表に出なくとも庶民の中に脈々と伝えられたのだと信じている。」  「日本にはかつて清貧という美しい思想があった。所有に対する欲望を最小限に制限することで、逆に内的自由を飛躍させるという逆説的な考えがあった。(…徒然草にある)世俗的な名誉とか地位とか財産とかに心を労して、静かに生を楽しむ余裕もなく、一生あくせく暮らすなどは実に愚かだとする考え方は、その後の江戸時代を通じて、日本人の生き方に大きな影響を与えて来ました。」
良寛さんが大好きな中野孝次さんいいですね!
スポンサーサイト



もしよろしければ応援宜しく御願いします。
↓これをポチっと御願いします。
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://nikkablog.blog91.fc2.com/tb.php/138-948368f5

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

こんにちは!

【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





皆さんのお力になれるような記事を 書けるように勤めます!


プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

----運営ポリシー----

① 読んだ本の気に入って皆さんに紹介したい部分や感想、
② 時事問題での皆様への問題提起
③ 旅や山行での報告感想  
等で 皆様の役にたてたら良いなと思うブログを書いてまいります。

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる