いわゆる右翼-憲法改正論者の側からの、日本国の米国への隷属への警告の書 二冊
村田良平の本
「米、英、蘭を主要な敵として、開始した大東亜戦争自体は、『侵略戦争』ではない。…中国人民に少なからず人的、物的被害を与えたことを総合すれば、全体として侵略的戦争と結論せざるを得ない。」
「私は、戦前のロンドン軍縮条約締結、浜口首相狙撃頃から始まった軍の責任、とりわけ陸海軍の一部指導者の憲法無視、一部将校の個人的な権力や金銭欲、陸海軍の縄張り根性、青年将校の犯したテロへの寛容さ等々、さらにはシナ事変勃発後も何度も軌道修正の機会があったのにこれを逸して、ドイツの勝利なき限り日本自力による勝利は絶対にあり得ない戦争への突入した軍人と外交官の大罪等々、戦前の日本の国としてのあり方を痛烈に批判する一人である。」 「憲法前文が内容的には虚偽に満ち、かつ、教養の低い米国人によって書かれたことは余りにも明白で、…警察予備隊発足以来1700柱以上の方々が殉死されているのを知っているのだろうか、猛訓練で起こりうる事故死者等は戦死同様に英霊として扱うべき方々なのだ」― 教養の低い人ですねこの人は、たったの1700人、に対して毎年3万人の自殺者がいるの知っていますかこの人、等々 このことに関してはバランス感のない無知な人―
米国への隷属に異議
「冷戦が終わったのに、依然外国軍を従来同様の態様と規模で自国に駐在せしめているという事実の根源的な不自然性が意識されず、日本国内で問題提起すら行われなかったのである。…NATOと異なり、日米安保体制の運用の基本方針は100%米国の手中にあり、日本政府には自衛隊を含め補助的役割のみをあてがわれ、そのうち始まった巨額の駐留費負担が今なお続いているのが現状だ。」
「日米安保体制にとって、極めて重大な変化が、安保条約の改正なしに行われた。2005年10月29日『日米同盟の未来のための変革と団結』と題する文書に外務、防衛各大臣によって署名した。…民主主義の原則に従い国会の承認を得る必要があったものと考えている。…過去数十年に米国主導の下にどんどん既成事実が積み上げられてきたとの感を抱く。09年の総選挙により、自民党が大敗し、民主党が政権を握ったので、この辺のケジメをより明確につけることが期待される。」(すっとこどっこい!今の民主党は前の自民党より米国の奴隷です。高田記)…日米国民の99%が知らず、新聞すら詳細に報道しないまま、前記の『日米同盟』文書が署名され、その後これらの合意は日本政府を、ということは日本国民を、拘束しているのである。」「日本として、もはや敗戦国ではなく同盟国であるとして、…米国の特権、免除は、せめてNATO並へ引き下げるべきだった。…基本政策は米国が一方的に方針を決めて着々と実施している。その経費の相当部分は『馬』たる日本に持たせようという虫の良い話は、程々としてもらいたい。」
菅沼光弘の本 著者は東大卒 キャリアー官僚 元公安調査庁部長
序章 日本はどこまで劣化していくのか
「外務省もそう、財務省もそう、防衛省もそうです。警察の暴力団対策までアメリカの主導で行なわれるようになってしまいました。」「卑屈な謝罪外交は日本劣化の象徴」(右翼さんは皆こう言います高田記)
第1章 アメリカによる日本解体はいかになされたか ・アメリカの食料戦略に敗れた日本人
日本を構造からつくり直すというアメリカの論理 ・アメリカの『年次改革要望書』からTPPへの戦略転換
第2章 アジアの激動を日本はどう生き延びるか ・日米関係を軸とする時代は終わりつつある
小沢一郎は田中角栄と同じ構図にはまっている ・アメリカの情報機関が動いて始まった小沢つぶし(元公安が言うからほんとかな?高田記)
第3章 アメリカはなぜ『ザ・ヤクザ』を標的にしたのか ・GHQは暴力団でなく『任侠』を弾圧した ・『任侠』は日本文化の防波堤である (私は大嫌いですが、この菅沼さんヤクザが好きなんですね 高田記)
第4章 世界で情報機関を持たない国は日本だけである ・情報機関こそが経済戦争のかなめ
第5章 グローバリズムが終わり、世界のブロック化が始まる ・アメリカン・ルールのグローバリズ
ムからブロック経済へ ・構造改革以来、日本の社会が歪んできた 企業のあり方も、むかしのようにいかなくなった。かつて日本の企業は『公器』だった ・農業分野でのアメリカの本当の狙いはJA共済にある ・食糧主権を失うとは国の独立を失うこと ・アメリカの思いどおりにならないものはすべて『非関税障壁』 ・調和的な日本社会と格差が当たり前のアメリカ社会 ・官僚までがアメリカの代弁者にされてしまった-「大蔵省は解体され、アメリカと同じ財務省になりました。…いま財務省のトップにいる勝栄二郎事務次官は近来稀に見る大物次官とかいわれる人で、野田内閣の影の総理とまでいわれていますが、彼は小泉さん依頼の構造改革路線の継承者です。そして小泉さんがそうだったように、彼もまた、まぎれもなくアメリカの代弁者です。その言いなりになっている野田さんが、TPPでアメリカ相手に何ができるというのですか。何もできるはずがない。」
終章 いまこそ日本は自らの歴史を回復しなければいけない- (公安出の現実主義者であるから、理想主義で日本の歴史を分断している)現憲法の前文を 変えなければならぬと主張する。
そして「いま日本の進むべき道を決める正念場」であると心せよと著者は促す。
2012/04/20記
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