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「鄙への想い」田中優子 著 読書ノート



表紙帯より「『鄙』₍ヒナ₎とは、『都市部』から離れた『いなか』のこと。『鄙』と『都』の構図から見えてくものとは? 江戸の価値観を通して、現代社会が抱える矛盾に迫る。」
◎ 現在、法政大学総長 「江戸学」を提唱している。 
本の構成と無関係に気に入った部分の抜粋です
「沖縄という鄙―…しかし沖縄が外国であったことを考えると、『復帰』という言葉はなんとも白々しく、もともと日本であったかのように思える言葉だ。たとえば韓国を、一度は日本であったという理由で『日本に復帰させよう』などという人はいない。あまりに失礼で乱暴だからだ。しかし日本は沖縄には、そのような姿勢をとり続けた。そして沖縄は、日本の犠牲の地としての『鄙』になった。
「江戸時代の日本は、すべての民を救済するという意味の、『経世済民』(経済の語源)がその価値観の柱だった。」
「しかしグローバル企業が国家を侵食してゆく今日、ブータンは国家的な結束すらも危ういであろう。それはどこの国も同じで、今の日本がそうであるように、ナショナリズム的な結束が現れるよりも早いスピードで、グローバル企業化した大企業による国家の奴隷化が起こる。原発の再稼働は、最も象徴的な出来事である。原発を造って海外に売り込む日本企業はすでにグローバル企業化していて、その利益はアメリカにも落ちる仕組みになっている。『社会保障と税の一体化』という題目の改革が、社会保障を骨抜きにした消費税増税として突き進むありさまも、輸出で利益を得ているグローバル企業の思惑通りだ。大企業は消費税の負担を負わないどころか、仕入れにかかった消費税が輸出還付金で返ってくるので、消費税で儲けることになる。国家の政策はグローバル企業の利益のために作られるようになったのである。」
「ないがしろにされた病気の原因究明― …過酷な就職活動、不安でたいした希望ももてない社会のありよう、それにいかに対応し生き抜いてゆくか、を個々に伝授することまではできない現状。それを不問に付すことで、社会に対応できない者に病名をつければ、彼らは患者となり、それなりに『自分の無能のせいではない』と救われ、我々は『大学のせいではない』『社会のせいでない』と救われる。病気の急増はそのような、現実に直面しようとしない心象や、社会の無責任構造と関係がありはしないだろうか?」
「…いくら技術力や能力が高くても、米国に経済的脅威を与えない程度で頭を押さえられている。それがプラザ合意という仕組みであった。次にくるのはTPPだ。これで自給の可能性を完全に奪われ、ますます自律性を失う。そのしわ寄せは地方にいく。政治家は皆それを知っている。」
「鄙の本当の存在理由は人を自然界に結びつけ直し、人をまともに育ててゆく力だ」
「江戸時代、旅とは巡礼の旅を意味した。…どこかに祈りが組み込まれ、歩くという行動の中に瞑想があり、自然環境の中に身を置くことができた。」
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【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





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プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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