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「戦後日本を生きた世代は何を残すべきか」 寺島実郎×佐高信 対談   読書のーと

 ―われらの持つべき視界と覚悟―

・「横田にしても・横須賀にしても、なぜ首都圏に米軍基地があるのか…キーワード『瓶の蓋論』・・アメリカと中国の議論の時に必ず登場してくる、キーワード つまり日本軍国主義の復活を抑える瓶の蓋として、アメリカは日本の首都圏の喉元に突き刺さるように軍を配置している、と」
・≪条約改定する根性を失った日本≫・・『中国の脅威を封じ込めるために米軍は抑止力としていてくれたほうがいい』くらいの感覚で基地問題を考えている日本人に、世界に出て議論してみろよと私は言いたい。アメリカの目の中では、日本を独立した国家として認めていないということを感じ取るべきです」 以上寺島
・「極端に言えば、虚構としての株高経済の中を泳いでいるわけです。」≪経済人の矜持が消えた≫

・「北斎の『神奈川沖浪裏』、71歳の時に描いている。・・『自分は73歳にして思うとおりの絵が描けるようになった』と言っている。我々はただ年齢を重ねていればいいのではない。自分の蓄積したものを埃まみれにしないで錬磨し、見てきたものを虚構としないで時代の中でさらに鮮明な像にし、体験を軸にしてた思索をより体系化して、若い世代にしっかりしたものを残さなくてはいけない」寺島
・「かつての構想力を持った帝国主義者(☆石原莞爾)よりもはるかに劣るヘイトに、いまの日本人が取り憑かれている。団塊の世代を中心にした戦後先頭世代の責任も、この惨状に対して、大きくあると思います」佐高、
 「我々の世代の『甘さ』を厳しくえぐるべきです。菅直人にしても、鳩山由紀夫にしても、悲しいまでの甘さを持っていることを確認しなくてはいけない」寺島
・「石原莞爾の評伝を書いたとき、・・六族協和を考えた人がいた・・6番目はユダヤ人なんです。その系譜に杉原千畝(チウネ)がいるわけで、理念で現実を突破していく可能性が、わずかにあったんですよね。侵略戦争の中に、具体的にその可能性が少しだけあった。」佐高 ☆スゲエ!アイロニー

・「我々が戦後世代として、個人として、いまこそ発しなければいけないメッセージの一つが、民主主義のこだわりなんです。…国家の強制力によって『そういう言い方をしてはならないと』と引きずり回されたわけではない。自分の人生を自分で決めていいという時代に生きた。そのことをこの後の時代に覆してはだめです。我々の世代が戦後初めて、強制のない時代に生きた。弱さも含めて伝える必要がある。」寺島
・「評価は別にして、小田実なんかも体験と思索をギリギリまで煮詰めて戦後社会を構想していたと思います。その後は与えられた民主主義の中に安住してしまったから、民主主義を本気で守る気迫がない」寺島
・「脱亜入欧で西欧文明に向かい、アジアを乗り越えていくべきだという福沢諭吉の視点=脱亜論」
・「アジアに対する欧米列強の傍若無人な支配構造を、連帯の中で突き破っていかなければいけないという樽井藤吉の構え=大東亜合併論」
・「『親亜』『興亜』を走っていくべきだったのに、日清戦争に勝ったことによって、それまで中国へのコンプレックスに生きてきた日本が、中国をチャンコロと呼ぶようになる。…その力学が行き着くところが満州国です。」
・「アジアに謙虚に向き合い、アメリカに従属しない石橋湛山の道があり得たのかもしれないと思います。石原莞爾でも大川周明でもなく。日本帝国主義の道を走ろうとする時に、湛山は小日本主義を掲げて反対した。」
「・石原莞爾にしても大川周明にしてもヴィジョン形成力における魅力というものが妖艶な光が放ってしまっているところがある。周明の『日本二千六百年史』・権力とか財閥とかいうものに対して、草の根からの強烈な目線がある・・・むしろ軍閥や財閥に都合のいい、日本を盟主とするアジアの構想へと換骨奪胎され、いつの間にか日本軍国主義のイデオローグになってしまう。・・・その本には、娘を身売りしなくてはいけない貧農のことが書かれています。いまで言う格差と貧困に、彼自身が怒り狂っている」寺島、「その怒りがどう歪められて侵略思想になってしまったかを、丹念に検証する必要がありますよね。同時に、脱亜入欧の路線が敗戦に行き着いたプロセスも。」佐高

・≪魯迅、ガンジー、石橋湛山≫― 「この先問われてくるのは、アジアとの相互敬愛に立った関係をつくれるかどうかです」寺島
・「総懺悔みたいに無限責任にもっていかけれると、『すべて皆が悪かったんだ』という事実上の無責任に落とし込まれてしまう。・・」佐高、「実際には責任には一切踏み込まないで歴史の駒を進めていくということに対して、戦後なる世代の人間はそれぞれの意思を持って切り込まなくてはいけない」寺島
・「私としては、『連合』的な組合が切り捨てた非正規労働者中心に、新たな公共を築いていくという展望を、これからは大事にしたいと思います。そこには外国人の労働者も数多くいるわけで、私たちがこだわり続けるアジアへの共鳴というテーマにも、それはつながっていくはずだと思います。」佐高

・「戦争体験者の戦後体験とは、論理的には、整理できないまま今日に至ってしまっている。間違った戦争だったと頭では理解しながらも、彼らは心のどこかで、アジア解放のための戦いだったとか、西欧列強に対する抵抗だったと思ってきた。…我々から見ると歴史の真実を直視すべき戦争なんだけれど、当事者たちの中では、聖戦論と厭戦論と青春論がないまぜになっている。それが戦後日本の深層底流にある。」寺島
・「…戦後の日本とは海外に軍を出さない国だということで腹をくくって、中東で懸命に働いていた。…」寺島、「商社などの企業活動は、戦後の反戦平和を前提にしていた。また、たとえば中東の戦争状態の中での日本の商社の体を張った経済活動が、戦後日本の平和を生み出してもいた。そのことに思いをいたさずにはいられない話ですね。」佐高 ラスト


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こんにちは!

【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





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プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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③ 旅や山行での報告感想  
等で 皆様の役にたてたら良いなと思うブログを書いてまいります。

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