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2021年 本年もどうぞよろしくお願いたします。

十勝池田に移住して8度目の冬、年末で74歳です。戦後民主主義の申し子のように育った、団塊の世代です。しかし民主主義なんて、カゲロウか、蜃気楼か、風前のともし火か、風のひと吹きで、宇宙の果てに消えていきそうな気がします。人類が進歩していると思っていたのは、間違いだったのか、進歩していたとしてもまちがいなく歪(イビツ)です。そう不正と書く。

『民主主義とは何か』 講談社現代新書を読んだ。以下引用します。「☆」は、私のコメントです。
「紀元前508年にアテネの民主主義が完成した」(☆でも、奴隷は埒外なんだよね)  
「・・・市民の政治的判断力の成熟を待って、民主主義の政治が実現したと言えるでしょう」 ☆私待つわ♪、ムリムリ私は死んでます。・「・・それを可能にしたのは、血縁や地縁によるボス支配から解放された新たな市民の存在でした。このことを現代的に翻訳するならば、議会の内部における議論だけでなく、市民社会における多様な熟議こそが民主主義を支えるのです。・・・人々の経済的・社会的解放なくして民主主義はありえないのです。」☆紀元前のギリシャの市民はそうなんですと。地縁、血縁ばかしの池田町、いや日本全土ほとんどか? 民主主義はありえんのか?
「古代ギリシャにおける民主主義の発展が、哲学や科学の発展と軌を一にしたのは偶然ではありません。両者はともに、人々が平等な立場で議論を交わし、自分たちで納得したことにのみ従う精神によって可能になったものです。・・宗教的権威を独占する神官のいなかったポリスでは、万物の本質や宇宙の原理について自由な考察が可能だった。」 ☆暗黒の中世、いや今も暗黒・・。

「・・すでに隷属した地位を脱していた農民が、そうであるがゆえに、同じ人間でありながら特権を享受する層に不満を募らせたといえる。完全に隷属した人々は、自らの隷属に不満を感じることすらありません。」(ルソーの生きた、フランス革命の頃)
「目立つのは民衆に対する懐疑です。・・十分な判断力をもたない大衆による民主主義は可能なのだろうか。エーリック・フロム『自由からの逃亡』(1941年著)―自由は孤独や不安をもたらす、安定をもたらす権威への従属に逃げる・・」☆ヒットラーへの待望の時代です。
「トクヴィル(1835年『アメリカのデモクラシー』ノ著者) も、また古代ギリシャの都市国家の実践に立ち返って、現実の政治を考え直そうとしました。・・・どれだけ紆余曲折があっても、絶えざる異議申し立てによって『デモクラシー』が進んでいくと彼は考えました。」・「平等な個人が対等な立場で協力していくことで、自由な社会を打ち立てることをトクヴィルは願いました。逆に、人々が等しく隷属する『デモクラシー』もあります。トクヴィルは『多数の暴政』に加え、民主主義の名の下に強大化した中央権力に人々が易々と依存し、従属してしまう『民主的専制』の危険性を指摘しています。」

「シュムペーターの言葉を借りて、問題が政治になると、途端に感情的で付和雷同的になってしまう。・・それにもかかわらず、古典的な民主主義は今日まで支持されてきた。=『民主主義の宗教化』・イデオロギー化、と説く」
「自分が所属する集団をどこにも見つけられない人々にとって、代議制は欺瞞以外の何物でもありません。・・議会制民主主義を見捨て、むしろ自分たちを導く強力な指導者を求める。」
「マックス・ウェーバーが『完全に無力な議会』と『政治教育のひとかけらも受けていない国民』を嘆いたのは今から100年前のこと、今もさほど状況は変わってない、あるいは、もっと深刻とも・・、市民は立法権を媒介することなしに、より直接的に執行権に対してアイデアを寄せ、同時にその活動をチェックすべきなのです。」 ☆著者は、今の我々に訴えているのです! 真剣に!と思います。

「≪五箇条のご誓文と明治の政党政治≫ 『万機公論に決すべし、広く会議をお興し』 横井小楠の思想。日本の民主主義は日本に元々あった『五箇条の御誓文』に基づいていることを示すのが、昭和天皇による詔書の主な目的だった(1946年1月人間宣言)。」
「結局、日本において拡大する格差と不平等を是正することになったのは、皮肉なことに総力戦体制(国家総動員体制)でした。」 ☆ピケティが実証した、戦時は、格差が減るということ。
「何より、アリストテレス(紀元前322年没)以来、民主主義を支えるとされた中間層の没落は、政治の分極化を招いて民主主義の運営をより困難なものとしました。」 
「民主主義が政治参加の機会拡大により人々の当事者意識を高め、そのエネルギーを引き出すこと。また民主主義は多様性を許容するシステムで、・多様なアイデアに基づく試行錯誤が不可欠。」

「≪何を信じるべきか、≫(☆何が必要か。)①「公開による透明性。情報の公開、政策決定過程をより透明度の高いものにする必要。   ②「参加を通じての当事者意識。」   ③「判断に伴う責任。・ごく普通の人々が、自らの可能な範囲で公共の任務に携わり、責任を分ちもつことが、民主主義にとって重要、担っているという感覚として理解するならば、それはむしろ人間に生きがいと勇気を与えるものではないでしょうか。」

ところで、引用した「」の著者は、宇野重規です。菅総理にパージされた学者です。民主主義(不完全で未完ではあるが)にとり、大切な人だと思います。菅総理は、民主主義にとって、パージされるべき人と思います。杉田官房副長官と共に。

辺見庸 言う、「今は『排除型社会』になりつつある。‥メディアが同調圧力をあおる面もあるけど、自粛が専門みたいな国民で、ファッシズムが常態化している感じなんだ。それに逆らうような者は白眼視されるか、告発される傾向にある。」 ・新首相のイメージ・・「僕から見ると彼は昔の特高(戦中の特別高等警察)の仕事をしていると思うんだよね。・・日本学術会議の人選で容赦なく6人を外すっていうのがそうでしょ。・菅さんの場合は機密(☆スパイ)という意味のインテリジェンスはあっても、総合的な知性という意味でのインテリジェンスがないと思う」 
戦前の美濃部達吉事件や滝川事件よりも、学術会議パージ事件は、とても深刻、民主主義を破壊!
 その上、戦前より、大学・学者たちの反対行動が、まるで萎縮している。菅陣営の思う壺です。

保坂正康 言う、「この非任命は、国家が直接手を下して人をパージする行為と捉えなくてはならない。そう考えないとこの問題の本質がわからない。昔は例えば美濃部達吉がパージされたが、最初は周りに批判者が現われ攻撃したが、国家(政府)は直接表に姿を現さなかった。今回は初めから菅首相が前面に出てきた。」 「今回の非任命は人権問題であると。国家が、人権、国民の名誉を棄損するものある。6人の名誉を棄損し、侮辱するものであり、ファシズムよりたちの悪い仕打ち・・・憲法で保障する人権を国家が踏みつけるものだ。国家がいくらでも気に入らないものを任命で拒否出来る前例となると。菅首相が非任命の答えを差し控えるということは、菅首相が実は民主主義を壊していることを感じないのか」 

私事、
 町会議員は1年半以上経過。黙ってればいいのに、ついつい理不尽のことで、異論を述べて、危うく、村八分にされそうな危険を感じたこともある1年でした。よそ者の気軽さで、言いたいことをいうのに憧れますが、我執も・悲哀もある生身の人間、そうはいかず。 そうだ、孤立しても本がある。終活で死ぬ前に、読むべきと選別した本が読みきれるか? 百名山も99山で納得し、東京での工務店稼業もそれなりに納得して廃業し、読書も納得して終わりたいが、世の中動き、次々と読むべき本が湧いてくる。
そうは言っても、地縁・血縁に頼らず、ものが言える世にする多少の夢を抱いた者として、民主主義の申し子たらん、とこれからも町の議員としても、踏ん張っていこうと思っております。 

 山羊親子2頭、鶏老いた2羽、犬1頭、と私、元気に越冬できるでしょう。 
 
  あなた様にとり、より良い年になることを祈念しております。
                                
                                      2021年  正月

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こんにちは!

【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





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プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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② 時事問題での皆様への問題提起
③ 旅や山行での報告感想  
等で 皆様の役にたてたら良いなと思うブログを書いてまいります。

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