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「森林で日本は蘇る」―林業の瓦解を食い止めよ― 白井裕子 著  読書ノート

◎ このままでは『宝』の持ち腐れだ。 帯より
第1章 日本の建築基準法には自国の伝統木造は存在しない☆時の建築官僚は、大工からカンナを奪えと、プレハブだと
・「レジリエント(粘り強い)な多様性を包容する世界は、主体性を帯びた自立した強い個があって成り立つものである。山中で質の高い木を育て、その立木から無垢の木材を挽き、伝統木造を設計し、建てる。それぞれに関わる人々の個は強く、自分の仕事に強い自負を持つ。その最たる者は大工棟梁である。」☆ホントかな
第3章 山麓の小さな製材所が持つ大きな可能性
・「手の込んだ少量多品目に対応力を発揮するのは中小の製材所のほうだ。」
・≪高い木が売れなくなった≫ 「A材の製材を得意とするのが、激減している中小の製材所である」
・「中小の製材所も減り、A材も売れなくなっていく、…JAS制度は同じものを大量に生産する工場向き」
・「無垢材を工業製品のように納めることは難しい…
第4章 誰のためのバイオマス発電か
・「政策を決めた側は『用材になるはずの丸太が、バイオマスプラントに運ばれるなんてことはあり得ない』と言う。しかし用材となるべき丸太がバイオマスプラントへ運ばれていく。」 「製紙会社製材所との原料争奪が激しくなっている。…せっかくの建築用材を粉々にして、叩き売れば、・山林も山村も疲弊に向かい、将来への持続性は得られない。用材となる木は、植えるにも、育てるにも、伐り出すにも技能がいる。・・」
・≪バイオマスは『小規模分散型エネルギーの源≫・燃料化は山林近くで行うことが望ましい
・≪なぜ日本ではバイオマスがうまくいかないのか≫・ バイオマスから得るエネルギーは熱利用が効率が良い。発電するならコージェネレーション。
・木を伐ると補助金が貰え、売る際にはFITでお金が貰える。20年保証の官製ビジネスができあがって・
「制度設計にミスがあると考えられる」 小さな町が経済的に自立していく一つの契機ともなりえる」
第5章 美しい山林から貴重な銘木が採れる列島なのに・・・
・『山にお金が還らない』『買い手が一方的に値段を決める』・「少々安くても買ってもらえるのであれば、補助金をもらい、木を伐って出すことで手元にはお金が入る」 補助金で大型工場が作られ・・単価の安い木の消費が急増、・本来、高く売らなければならない木材も、安い木の流通へと押し流されていく。」⇒『ひたすら量を出す林業に変る』 『そして木材の価格全体が下がる』 ☆どうすればいいの?
第6章 森林資源の豊かさと多様性を生かせない政策
・『たびたび木を伐り過ぎていた歴史』『問題は戦後の人工林の手入れ不足』『日本は量的には資源大国』
 『山中で人知れず増える資源』 『日本林業は工業の延長では考えられない』『数十年先の需要は読めない』
・「全国一律の≪取扱説明書≫、中央から降ってくる補助金。山林の事はその土地の彼らの積極的な意志と創意工夫を摘んでしまうのは、本質的な林業振興を妨げる。・・他地域との差別化・
第7章 山中で価値ある木々が出番を待っている
・木曽五木 檜、椹、翌檜、鼠子、高野槇 尾張藩が決めた停止木。
・「林業では、人の成したことに対して、自然から率直に評価が還ってくる」 ☆逃げるなよ、処方箋は?
第8章 林業機械から分かること  ハーベスタ、プロセッサ
第9章 いつの間にか国民から徴収される新税 
・「国産材の輸出が、近年急増している、・・補助金がつぎ込まれ、税金を投じた破格のバーゲンとも言える」
  
・「日本は輸入のみならず輸出でも、今のところ作戦負けかもしれない」
・「需要のパイが広がらないのに、伐れば補助金がもらえる。こうして誰がいくらで買うかわからない木が大量に市場に出てくれば、値段は下がっていく。」
・≪補助金に縛られる日本林業≫・≪補助金政策にポリシーはあるのか≫・
・新税 「森林環境譲与税の目的の一つは『公的管理下』に置く森林を増やすこと」 「市町村の仲介で、森林の経営と管理を所有者から取り上げ、民間事業者に林業をさせることができるように、・・さらにそれを市町村自ら経営管理をすることにしたのだ。」
・「都道府県には、森林の住民台帳とも言うべき『森林簿』がある。今度は新しい制度により『市町村』に『林地台帳』なるものが整備されることになった。森林贈与税の受け皿は市町村にされている。
・≪一度破綻した国有林事業≫・ 2012年から国有林野事業債務管理特別会計
・「国有林の仕事を請け負っている事業者は、『行政には本当の事は言えない』と、もらしていた。確かに民有林でも『補助金は使えない程、降ってくる』が実感でも、この『本当の事』を行政に言う人はいないだろう。逆に担当省庁は『現場からお金がないと言われている』と主張する。補助金の授受で序列が出来ている限り、真実は伝わらないだろう」 ☆凄い実態
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こんにちは!

【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





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プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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② 時事問題での皆様への問題提起
③ 旅や山行での報告感想  
等で 皆様の役にたてたら良いなと思うブログを書いてまいります。

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