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「リニア中央新幹線をめぐって」 山本義隆 著  読書ノート

―原発事故とコロナ・パンデミックから見直す―

・「経済成長を追い求め大量生産・大量消費・大量廃棄・・の資本主義社会は、・・商品を売りつけるフロンティアを求め、そして地球資源のさらなる収奪を目指して、活動範囲を拡大しつづけてきた。」 ⇒ 「疫病の急速な世界的ひろがり、すなわちパンデミックをもたらした。」
・「今回のコロナ禍は、その流行を終息させるという当面の課題だけでなく、それを越えた先の社会のありかたそのものの変革を、迫っている。・・社会的な構造そのものの変革を・・」
・「・・リニア新幹線建設の根底にある、・鉄道の技術改革を底辺で導いていた思想、・経済成長を第一義とする思想そのものに対して、その根本的見直しを迫っていると考えられます。リニア新幹線計画に対する批判は、福島の原発事故とコロナパンデミックを経験した私たちが現在の日本社会の基本的なあり様に対してしなければいけない総点検の一環であり、脱原発と平行して進めるべき重要課題なのです。」
・アリバイとしての説明会 「JR東海の秘密主義と傲慢さに終始した会社の論理が安全と信頼に先行するならば、原発事故と同様な構造災害が潜むであろう」 
・『人口減少社会で、時速500kmで移動する必要があるのか。高度成長期の価値観のまま走り続けていることに問題はないのか。自然破壊や財政問題などの情報はオープンになっていない。将来につけを払うのは国民。・・』 と、工事指し止め訴訟を起こしている。」
・リニアの運転に要するエネルギー(電力)の問題、東京一極集中とリニアとの問題、重要な問題。
・朝日新聞・論壇・元国鉄技師・川端俊夫 「一人当たりでは新幹線の40倍にも。電力浪費の≪リニア≫再考を。1989/8/24 ⇔ 元国鉄常務の尾関雅則 新幹線の約3倍で設計。JR側の公式見解となる。
・産総研の阿部修治、2013年結論 『JRリニアの消費電力は新幹線の4~5倍である』 JRからの反論無し
・正式には『磁気浮上式鉄道』 「線路側面のガイドウェイに固定したコイルと列車に登載したコイルの両方に電流を流してそれらを電磁石にし、その極のあいだの引力と斥力をうまく使って、列車を浮上させさらに前進させる。」
・「在来新幹線よりはるかに多くの電力を必要とするリニア新幹線は、原発の再稼働か新増設に依存することを前提として計画されている」 「どの電力会社も・・原発を作るためにあたらしい電力需要を掘り起こさねばならない状態におかれていた。」  「時代錯誤のプロジェクトなのです。」
・「原発を増設・新設さえ必要とするようなエネルギー浪費型の技術は、いかに目新しくとも周回遅れのトップランナーのようなもので、とてもじゃないが『世界をリードする技術』とは言えないでしょう。」 
・国が柏崎刈羽原発の再稼働を強く望んでいる理由は、2027年に開業予定のリニア新幹線の電力供給源として。」
・≪リニアによる一極集中の加速≫ ≪新幹線幻想からの決別≫を! ・・・「要するに発展といっても、県外とくに東京からの大手資本が新駅周辺をおさえ、観光客が落とした金を吸い上げてしまったのであり・・」
・≪環境破壊そして残土の問題≫ ≪大深度地下にまつわる問題≫ ≪リニア中央新幹線計画の闇≫―当初計画は、JR東海の全額自己負担の事業で始まったが、2016年安倍首相が総工費の1/3の3兆円を国から財政投融資で賄うと表明、≪もはや国家事業≫といわれるものに変質。お友達優遇(ネポティズム)の影=JR東海の葛西敬之名誉会長と安倍首相との関係。
・「日経ビジネス」の特集≪リニア新幹線 夢か、事業か≫が詳しい。他のマスコミは取り上げず。金融の常識ではありえず。・・投資家は厳しい目でクールに見ている。JR東海自身は信じられないような甘い予測をしている。
・「つまり資本主義的合理性という観点から見て、とても融資の対象にはなり得ない不健全なもの」
・『日経ビジネス』の記事の見出し ≪安倍『お友達融資』3兆円 第3の森加計問題/森友学園、家計学園の日でない3兆円融資。・・」 「≪安倍案件」として決定されたとしか考えようがありません」
・JR東日本の元会長・松田昌士、正直な談話『高価なヘリウムを使い、大量の電力を消費する。トンネルを時速500㎞で飛ばすと、ボルト一つ外れても大惨事となる。≪俺はリニアには乗らない。だって地下の深いところだから、死骸もでてこねぇわな』
・産総研・阿部修治の論文より『高速道路は時速100㎞程度、高速鉄道は時速200~300㎞程度、航空機は時速900㎞程度で落ち着いている。超音速機が普及することはなかった。・・・無理に背伸びする技術は特殊技術にとどまり、普及することはない。』
・≪技術とナショナリズムの影≫― 「リニア推進論者を捉えている大国主義的ナショナリズムにある」
・橋山禮次郎『リニア新幹線巨大プロジェクトの真実』、原武史『震災と鉄道』 より、「…高速性で覇権を争う意味もないし(中国を意識)、またその必要もない。鉄道に求めらけるのは、第一に安全性・信頼性であって、次が利便性・低廉性ではないだろうか。」
・広井良則『ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来』 からの主張の引用 ①過剰の抑制 ②再配分の強化・再編 ③コミュニティ経済の展開 
・≪脱成長と定常型社会の展望≫―リーマンショックや福島原発事故は、金融工学や原子力工学も結局は人類が制御できない技術であったことを明らかにしました。」
・広井良則~水野和夫~斎藤幸平『人新世の『資本論』 の『脱成長』に言及 『崩壊学』に言及
・≪高度成長の実相を踏まえて≫― 『土建国家』・・・「50年代の復興に始まり今に至るまでの戦後日本の公共事業の現実は、戦時下総力戦体制の延長として、当初から(その事業が、軍の力を背景にして、現地の住民たちに正確な情報を与えず、現地の住民の不利益をかまわず)こんなふうに特徴づけられていた。」
・「戦後も日本が大国主義ナショナリズムに突き動かされていたことを示す・・・清算されることなく戦前からひきずっていたメンタリティを開示する・・」
・「水俣や四日市での悲惨な公害、政府も通産省も公害の発生を知りながら経済成長を続けるために長期にわたって隠蔽し黙認してきた、・・明治以来今日にいたるまでの日本政府の変わらない態度・・」
・「福島とコロナによる破局は、・資源とエネルギーを大量に消費する・時代の終焉を意味している。大量生産・消費・廃棄によって成り立ち、つねに経済成長を悖る続ける資本主義的経済がもはやたちいかなくなったことを示す。資源の枯渇の面だけでなく、人間の生存条件としての地球のキャパシティーを越えている点でもそう・・」
・「日本では、明治以降初めての人口減少を迎えているということもあって、明治以来の大国主義ナショナリズムに囚われた近代化と戦前昭和以来の総力戦体制の最終的な破綻を表している。」
・「ポスト資本主義の在り方、①脱成長・定常型社会、②エネルギー資源を過剰に消費しない、③地方分権的・分散的システムに向かうべき。多方面から提言あり、現状からの脱却の必然的でかつ現実的な行き方である。」
・「ポスト福島、ポストコロナで、見直しされるべきもの、否定されるべきもの、典型的な例が、中央における政官の複合体と地域独占企業そして地域の有力政治家のブロックによって進められてきた原子力発電であり、そしてリニア中央新幹線計画なのです。」
―原発事故とコロナ・パンデミックから見直す―

・「経済成長を追い求め大量生産・大量消費・大量廃棄・・の資本主義社会は、・・商品を売りつけるフロンティアを求め、そして地球資源のさらなる収奪を目指して、活動範囲を拡大しつづけてきた。」 ⇒ 「疫病の急速な世界的ひろがり、すなわちパンデミックをもたらした。」
・「今回のコロナ禍は、その流行を終息させるという当面の課題だけでなく、それを越えた先の社会のありかたそのものの変革を、迫っている。・・社会的な構造そのものの変革を・・」
・「・・リニア新幹線建設の根底にある、・鉄道の技術改革を底辺で導いていた思想、・経済成長を第一義とする思想そのものに対して、その根本的見直しを迫っていると考えられます。リニア新幹線計画に対する批判は、福島の原発事故とコロナパンデミックを経験した私たちが現在の日本社会の基本的なあり様に対してしなければいけない総点検の一環であり、脱原発と平行して進めるべき重要課題なのです。」
・アリバイとしての説明会 「JR東海の秘密主義と傲慢さに終始した会社の論理が安全と信頼に先行するならば、原発事故と同様な構造災害が潜むであろう」 
・『人口減少社会で、時速500kmで移動する必要があるのか。高度成長期の価値観のまま走り続けていることに問題はないのか。自然破壊や財政問題などの情報はオープンになっていない。将来につけを払うのは国民。・・』 と、工事指し止め訴訟を起こしている。」
・リニアの運転に要するエネルギー(電力)の問題、東京一極集中とリニアとの問題、重要な問題。
・朝日新聞・論壇・元国鉄技師・川端俊夫 「一人当たりでは新幹線の40倍にも。電力浪費の≪リニア≫再考を。1989/8/24 ⇔ 元国鉄常務の尾関雅則 新幹線の約3倍で設計。JR側の公式見解となる。
・産総研の阿部修治、2013年結論 『JRリニアの消費電力は新幹線の4~5倍である』 JRからの反論無し
・正式には『磁気浮上式鉄道』 「線路側面のガイドウェイに固定したコイルと列車に登載したコイルの両方に電流を流してそれらを電磁石にし、その極のあいだの引力と斥力をうまく使って、列車を浮上させさらに前進させる。」
・「在来新幹線よりはるかに多くの電力を必要とするリニア新幹線は、原発の再稼働か新増設に依存することを前提として計画されている」 「どの電力会社も・・原発を作るためにあたらしい電力需要を掘り起こさねばならない状態におかれていた。」  「時代錯誤のプロジェクトなのです。」
・「原発を増設・新設さえ必要とするようなエネルギー浪費型の技術は、いかに目新しくとも周回遅れのトップランナーのようなもので、とてもじゃないが『世界をリードする技術』とは言えないでしょう。」 
・国が柏崎刈羽原発の再稼働を強く望んでいる理由は、2027年に開業予定のリニア新幹線の電力供給源として。」
・≪リニアによる一極集中の加速≫ ≪新幹線幻想からの決別≫を! ・・・「要するに発展といっても、県外とくに東京からの大手資本が新駅周辺をおさえ、観光客が落とした金を吸い上げてしまったのであり・・」
・≪環境破壊そして残土の問題≫ ≪大深度地下にまつわる問題≫ ≪リニア中央新幹線計画の闇≫―当初計画は、JR東海の全額自己負担の事業で始まったが、2016年安倍首相が総工費の1/3の3兆円を国から財政投融資で賄うと表明、≪もはや国家事業≫といわれるものに変質。お友達優遇(ネポティズム)の影=JR東海の葛西敬之名誉会長と安倍首相との関係。
・「日経ビジネス」の特集≪リニア新幹線 夢か、事業か≫が詳しい。他のマスコミは取り上げず。金融の常識ではありえず。・・投資家は厳しい目でクールに見ている。JR東海自身は信じられないような甘い予測をしている。
・「つまり資本主義的合理性という観点から見て、とても融資の対象にはなり得ない不健全なもの」
・『日経ビジネス』の記事の見出し ≪安倍『お友達融資』3兆円 第3の森加計問題/森友学園、家計学園の日でない3兆円融資。・・」 「≪安倍案件」として決定されたとしか考えようがありません」
・JR東日本の元会長・松田昌士、正直な談話『高価なヘリウムを使い、大量の電力を消費する。トンネルを時速500㎞で飛ばすと、ボルト一つ外れても大惨事となる。≪俺はリニアには乗らない。だって地下の深いところだから、死骸もでてこねぇわな』
・産総研・阿部修治の論文より『高速道路は時速100㎞程度、高速鉄道は時速200~300㎞程度、航空機は時速900㎞程度で落ち着いている。超音速機が普及することはなかった。・・・無理に背伸びする技術は特殊技術にとどまり、普及することはない。』
・≪技術とナショナリズムの影≫― 「リニア推進論者を捉えている大国主義的ナショナリズムにある」
・橋山禮次郎『リニア新幹線巨大プロジェクトの真実』、原武史『震災と鉄道』 より、「…高速性で覇権を争う意味もないし(中国を意識)、またその必要もない。鉄道に求めらけるのは、第一に安全性・信頼性であって、次が利便性・低廉性ではないだろうか。」
・広井良則『ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来』 からの主張の引用 ①過剰の抑制 ②再配分の強化・再編 ③コミュニティ経済の展開 
・≪脱成長と定常型社会の展望≫―リーマンショックや福島原発事故は、金融工学や原子力工学も結局は人類が制御できない技術であったことを明らかにしました。」
・広井良則~水野和夫~斎藤幸平『人新世の『資本論』 の『脱成長』に言及 『崩壊学』に言及
・≪高度成長の実相を踏まえて≫― 『土建国家』・・・「50年代の復興に始まり今に至るまでの戦後日本の公共事業の現実は、戦時下総力戦体制の延長として、当初から(その事業が、軍の力を背景にして、現地の住民たちに正確な情報を与えず、現地の住民の不利益をかまわず)こんなふうに特徴づけられていた。」
・「戦後も日本が大国主義ナショナリズムに突き動かされていたことを示す・・・清算されることなく戦前からひきずっていたメンタリティを開示する・・」
・「水俣や四日市での悲惨な公害、政府も通産省も公害の発生を知りながら経済成長を続けるために長期にわたって隠蔽し黙認してきた、・・明治以来今日にいたるまでの日本政府の変わらない態度・・」
・「福島とコロナによる破局は、・資源とエネルギーを大量に消費する・時代の終焉を意味している。大量生産・消費・廃棄によって成り立ち、つねに経済成長を悖る続ける資本主義的経済がもはやたちいかなくなったことを示す。資源の枯渇の面だけでなく、人間の生存条件としての地球のキャパシティーを越えている点でもそう・・」
・「日本では、明治以降初めての人口減少を迎えているということもあって、明治以来の大国主義ナショナリズムに囚われた近代化と戦前昭和以来の総力戦体制の最終的な破綻を表している。」
・「ポスト資本主義の在り方、①脱成長・定常型社会、②エネルギー資源を過剰に消費しない、③地方分権的・分散的システムに向かうべき。多方面から提言あり、現状からの脱却の必然的でかつ現実的な行き方である。」
・「ポスト福島、ポストコロナで、見直しされるべきもの、否定されるべきもの、典型的な例が、中央における政官の複合体と地域独占企業そして地域の有力政治家のブロックによって進められてきた原子力発電であり、そしてリニア中央新幹線計画なのです。」
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こんにちは!

【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





皆さんのお力になれるような記事を 書けるように勤めます!


プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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① 読んだ本の気に入って皆さんに紹介したい部分や感想、
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③ 旅や山行での報告感想  
等で 皆様の役にたてたら良いなと思うブログを書いてまいります。

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