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「生物多様を問い直す」ー世界・自然・未来との共生とSDGs- 高橋進 著   読書ノート

◎表紙帯より 「SDGsの出発点!対立・独占・排除という利益第一主義を脱し、相利共生を実現するための構図を示す。
・『生物多様性』 生物多様性条約の定義は、遺伝子(種内)、種(種間)、生態系の三つのレベルの多様性。
・「生態系サービス」 ①供給サービス=食料などの生物資源を提供するもの  ②調整サービス=気候安定   ③文化的サービス  ④基盤サービス=土壌形成
・「現代の私たちの生活を支えている食料や医薬品などは、遺伝子組換えなどのバイオテクノロジーによって成り立っているが、その基となるものは熱帯林などに存する生物資源だ。その資源をめぐり現代では、かつての植民地宗主国に代わって先進国あるいはグローバル企業が争奪戦を続けている。これに対して、資源を略奪されてきた原産国の途上国も反撃の狼煙を上げた。・・現代の私たちによる生物資源利用が、熱帯林の生物多様性をも蝕んでいる・・、気が付かないうちに熱帯林破壊の当事者にもなっている。・・」
・西洋料理とコロンブスの「発見」…西洋料理の多くは、食材が植民地からヨーロッパに伝播されたもの・・
 パスタの小麦は紀元前9000年頃原産地の中東から・・
 ラテンアメリカ現産地・・トウキビ、インゲン、イモ、トマト、カボチャ、ピーマン、カカオ、タバコ、カカオ、ゴム
・1992年「国連環境開発会議(地球サミット)」、「リオ宣言」先住民の権利の尊重。「この時期は、先住民を追放して設置された国立公園などの自然保護地域の土地が再び先住民に返還されるようになった。」
・≪日本にも来たプラントハンター≫…シーボルト=高野長英の師、伊能忠敬の地図を盗む、多量の動植物見本を持出し。黒船が持ち帰った、大量の植物標本。
・東洋最大規模のインドネシア熱帯植物園・ボゴール植物園、大航海時代以降、ヨーロッパ列強の資源争奪戦の一翼を担っていた。1848年4粒のアブラヤシの種子が植物園にもたらされ、その後の東南アジアにおけるアブラヤシ・プランテーションの造成の基となる。現在ではインドネシアを含む東南アジアの主要産品になっているが、同時に熱帯林伐採の圧力ともなっている。」
・「…こうしてアマゾンのゴム・ブームもイギリスによる種子の密輸出によって崩壊する」
・「現在の天然ゴム生産量順にタイ、インドネシア、ベトナム、インド・・
・≪熱帯林を蝕む現代生活≫ 『そのエビはどこから?』東南アジアのマングローブ林破壊により・・また輸入されている「炭」も。ロブスタ種のコーヒー豆はコーヒーチェーン店で多く。
・「しかし、違法侵入(エンクローチメント)の地元住民にとっては貴重な現金収入ともなるため、森林伐採が拡大する傾向がある。これら30万トン以上にものぼる違法栽培コーヒー豆は、合法的なコーヒー豆と混ぜられて世界50か国以上に輸出され、日本もこの豆の輸入大国のひとつ。…いったん開墾された広大な違法コーヒー栽培地を自然に戻すのは困難だ。」 「フェアトレードの仕組みが注目されている」
・「日本での食品製造用のパームオイル輸入に加えて、バイオマス発電のために多くのパームオイルが輸入されればされるほど、現地では熱帯原生林が伐採され、焼き払われて、跡地がアブラヤシのプランテーションとなる変化が繰り返されることになる。」
・キニーネ・モルヒネ・等の医薬品化学物質の74%植物由来・アルカロイド…私たちの健康は伝統的な生物資源とバイオテクノロジーに支えられている。
・≪グローバル企業と生物帝国主義≫ ニーム(インドセンダン)樹木数千年以来の・・生物農薬として・・
 「新薬製造などのための生物資源探査やバイオテクノロジーにより、先進国やグローバル企業などが途上国(生物資源の原産国)に対する新たな侵略行為、すなわちバイオパイラシーだ。=生物帝国主義。
・「先進国・グローバル企業による生物資源の独占的利用(搾取)と、これによる莫大な利益獲得に対して、途上国が抵抗の声を上げ始めたのはニームやフーデイアのような伝統的な生物資源の例だけではない。…技術が発達するにつれ、新薬の供給源としての生物多様性の有用性は減るどころか逆に高まっていくとも考えられている。近代科学の申し子のような医薬品も、その情報を提供してくれるのは皮肉にも先住民
・≪品種改良と遺伝子組換え≫ 「品種改良技術である遺伝子組み換えは、自然界では起こり得ない生物種の生産をも可能にするものであり、人間が神の領域に踏み込んだとする向きもあった。」 「…すべての植物を枯らしてしまう強力な除草剤を開発し、この除草剤の影響を受けない遺伝子を改変した除草剤耐性農作物品種とセットにして販売して利益を得ようとするビジネスモデル…モンサント社。トウキビ、小麦、米、大豆、綿花、菜種、ジャガイモなどと多品種に及び・・・
・≪バイオテクノロジー企業の一極支配≫ 「…これらの企業は、自分の特許を守るために、開発品種の子孫が種子をつけられないようにする『ターミネーター遺伝子』を開発して、‥この結果、農民は毎年種子会社から種子を買うことを余儀なくされる。・・ターミネーター作物の生態系への漏出により、・生態系そのものの滅亡の怖れもることが指摘されている。」・・「ゲノム編集技術も・・・
・「こうした米国本拠のグローバル企業とその要請を受けた米国による一極支配は「多様性」とは逆の構造といえないだろうか」 2018年種子法廃止・施策の変化に注視せよ。
・≪途上国と先進国との攻防≫ 「途上国は、発展を犠牲にして生物資源を保全してきたのは自分たちで、その資源を利用してきた先進国やグローバル企業は、利用のための技術やそこから生じる利益を資源の原産国である途上国に還元すべきとし、利益をむさぼる企業の行為をバイオパイラシーと非難している」
・生物多様性条約「条約の目的は①生物多様性の保全 ②生物多様性構成要素(生物資源)の持続可能な利用 ③遺伝資源の利用から生じる利益の公正で衡平な配分 の三本柱として合意。1992年。妥協の産物
・条約は成立したものの、多くの対立的事項が積み残しのままだった。これらの課題を継続して話し合うのが「条約締約国会議(COP)」だ。 ・日本で2008年「生物多様性基本法」制定
・≪遺伝子組換え生物の安全性をめぐって≫ …「1999年コロンビアのカルタヘナ、翌年カナダのモントリオールで再開され、『バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書』が採択された。議定書は加盟各国に対して、輸出の際に遺伝子組換え生物を含んでいる場合には、その旨の明記・通報と相手国の同意などを求めている。2003年に議定書に批准した日本では、同年、国内法として『遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)』を制定。が米国・カナダは条約に加盟セズ
・「カルタヘナ議定書に加盟し、COP10の議長国となった日本でも、除草剤耐性などの性質を有したこれらの遺伝子組換え品種が輸入農産物などからこぼれ落ちたりして、私たちの知らぬ間に自然界に広がりつつあるという。安全性には配慮されているとはいえ、その影響の本当のところは誰も確認できない。」
・≪名古屋議定書=生物の遺伝資源利用の国際的ルール≫ COP10、2010年10月採択。野生動植物などから製品化した薬品などの利益をいかに生物資源の原産国である途上国に還元するか、などの生物の遺伝資源利用の国際的ルールを定めたもの。ABS=遺伝資源へのアクセスと利益配分 を定めた。拘束力のある。 議長国日本が批准したのは、2017年5月。 実効性が上がるよう祈る・・
・≪ポスト愛知目標からSDGsへ≫  「…そして目標達成のための環境・経済・社会が一体となったSDGsとの連携を図りたい。
≪地域社会における軋轢と協調≫
・「生物多様性条約では、生物多様性保全のためには生息域内保全が基本であり、『(自然)保護地域』の設定を主要な手段としている。…その地域に先祖代々住んできた先住民は放逐された。・・貴重な自然、生物多様性を保護するための国立公園など保護地域をめぐる管理者(政府など)と先住民・地域住民との軋轢の原因を・解明し、・・§1-世界最初の国立公園・先住民追放の管理政策、そしてそのメカニズムの世界的拡散。そして協調路線への転換 §2-国立公園内の生物多様性保全のためにも地域住民の生活安定が必要との認識。地域社会の経済向上の手段としてのエコツーリズムなど国立公園と観光について考察する。
§3-インドネシアの国立公園を事例に、住民を追放する管理から住民と協働する管理への転換を模索する実態をみてみる。」
・近代以前から、「実質的に自然を保護する仕組みや習わし、・・その一つに支配者層による狩猟のための保護地域。・・一般住民の間でも、生活の糧としての自然資源の利用を制限して保存するコモンズ・入会地。それと、自然の精霊や先祖、『自然の聖地』もある。
・「こうして、本来は先住民の土地だったことにお構いなしに、西部開拓で土地所有が細分化し民有地化されていく時代に、国立公園は公有地として確保されることになった。・・すなわち、先住民の伝統や生活を無視し、彼らを追放して国立公園が設定された・・。植民地へ広まった米国型国立公園の管理方式(ガバナンス)は、世界の生物多様性の保全に大きく貢献したものの、同時に地域社会には深刻な影響を及ぼした。」
・植民地時代から1970年代までは、人(先住民)を排除して自然を保護する考え方が支配的。その後「生物多様性条約をめぐる途上国と先進国との対立などで、途上国の資源原産国意識や先住民・農民・女性の権利意識が芽生え、これに先進国が理解を示してきたこともある。1975年国際自然保護連合総会で『伝統的生活様式の保護』決議、1982年世界国立公園会議で『保全開発統合プロジェクト』提示、以後、保護地域と地域社会の両立や計画管理に地域住民を参加させる必要性が世界的に認識される。森林への違法侵入(エンクローチメント)防止のため。1992年第4回世界国立公園会議でエコツーリズム(☆後述)が自然保護と地域社会発展の統合の手段として明確に位置付けられた。‥一旦は排除した先住民や地域住民による公園内での伝統的な生物資源利用を再び許容する動きも出てきた。
・「途上国にとっては、保護地域は今後の開発などに支障となり、世界の生物多様性保全の恩恵は先進国が受けるのに、その保全利のために途上国だけが犠牲を強いられるとの思いが強い。」
・「統治管理型」→「開発援助型」→「自立支援型」・「資源許容型」→「参加協働型」→「地域管理型」
・日本の国立公園・「日本の協働管理の経験は、保護地域内に民有地を包含せざるを得なかったという実情から生じたものである。」

・≪エコツーリズム≫用語1983年誕生、1992年第4回世界国立公園会議で、自然保護と地域社会発展の統合の手段として明確に位置付けられた。エコツーリズムによる地域社会の経済性向上によって、保護地域内の自然資源に依存する生活からの脱却を図り、また住民が自然の価値を再認識することで、自然保護を保障しようとするものである。」☆先進国の言い訳ぽいニオイをかんじてしまうが。実際、多くの途上国では、エコツーリズムを含む観光産業が外貨獲得のための主要産業に位置付けられていて、なかでも中米のコスタリカはエコツーリズムの先進地として有名だ。」 「エコツーリズムとは、単に人間のための利益、地域社会の収入増加の手段として従来の≪観光≫が置き換わったものではなく、 ①自然や文化を損なわない持続可能な観光利用 ②自然や文化の理解・学習 ③地域社会の新興 ④自然および文化と地域社会の双方に利益をもたらすもの、すなわち人間が自然化から受けてきた恩恵を自然に対して還元するものと考えたい。」

・「広大な熱帯雨林が次々とアブラヤシ(オイルパーム)のプランテーションに改変されているインドネシア…」
・「その誕生時から公園管理者と地域住民との対立が内在化していたインドネシアの国立公園…。」
・スマトラ島・スラタン国立公園は、世界自然遺産≪スマトラの熱帯雨林≫にも登録(2004年)されている・植民地時代から野生動物保護区に指定されていたが、原生林の伐採などにより『危機遺産』(2011年)となってしまった。その原因は、エンクローチメントによるコーヒー(ロブスタ種)やコショウの違法プランテーションの造成だ。…このコーヒー豆は先進国に輸出され、違法侵入者の現金収入となっている。」
・「…いつまでもこの熱帯雨林や聖なる山を汚すことなく、エコツーリズムによって、国立公園の利用と地元の人々の生活が続くことを祈りたい。」

・「かつて日本では、オオカミがピラミッドの頂点に君臨していた。絶滅によって、森林では生態系も大きく変化した。・シカの増加→林木食害・・ニッコウキスゲの食害と逆にコバイケソウ(毒あり)の繁茂。・・ヨーロッパ各地で、オオカミの復活が実現している。」
・≪捕鯨をめぐる文化と倫理≫・・「日本に開国を迫るほど隆盛をみた米国の捕鯨は、主に鯨油獲得のためだった。‥捕鯨においても、米国は世界最大の捕鯨国だったが、環境保護団体NGOの影響もあり、1972年以降は鯨の商業利用を禁止して世界でも最も急進的な反捕鯨国へと転換した。…1982年商業捕鯨のモラトリアム(一時停止)が決議され、日本・ノルウェーなどの捕鯨国と対立…ただしエスキモーやイヌイットなどの・≪先住民生存捕鯨≫は認められ・・」 「日本、2019年国際捕鯨委員会を脱退、翌年7/1より、排他的経済水域内での商業捕鯨を31年ぶりに再開、資源枯渇してないと主張する、ミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラの三種」
・≪アイルランドのジャガイモ飢饉≫ジャガイモ栽培で人口も増加したが、栽培されていた約3000億株の全てが同一クローンだった。遺伝的多様性を失ったジャガイモ栽培は、疫病の攻撃に耐えることはできず全滅した。」
・「自然は、多くの種が生存競争をし、また助けあいながら生きていること(☆浪花節かよ?)。 つまり画一的であるよりも多様であることの方が、健全で強い生物社会を作り上げることを教えてくれる。」
・「約6600万年前、絶滅した恐竜、隕石の落下とこれに伴う気候変動が原因と考えられ、全生物種の70%が絶滅したと考えられている。これを含め、現在まで5回の大量絶滅があったことが知られる。…人類が原因の『第6の大量絶滅』が懸念されている。さまざまな便益を我々に提供してくれる生物多様性の構成要素である生物種は、全世界に高等なものだけでも3000万種前後存在と推定される。…熱帯林は50~90%の生物種を擁しているが、多くの野生生物は、熱帯林の消失などに伴い、人類に認識される前にこの世から姿を消しているのが現状である。」
・日本「環境省レッドリスト記載の絶滅危惧種は2019年には3676種と増加している。絶滅前に貴重な遺伝資源を確保しておくことは、緊急な課題となっている。」
・≪絶滅危惧種の保全はなぜ必要か≫ ☆結論、曖昧なんだなぁー 生物学者ポール・R・エーリックの考え ①≪自然なあわれみ≫であり、他の生物の生存権を認めることである ②美学的なもので、野生種の美しさや象徴的価値、固有の重要性を認めようよ ③経済的な直接的利益や生物資源としての価値 ④人類に不可欠なものを提供する間接的な利益 ☆①・②はまるで主観的・感情的?だよね。③④は必ずあるのかな?
・農薬のDDT、日本では1971年農薬登録失効。途上国では依然として使用。⇔「沈黙の春」レイチェル・カーソン
・「ゲノム編集された蚊が自然界に放出されたときの生態系への影響が懸念される」
・「害虫と益虫との線引きほど、曖昧でいい加減なものはない。科学技術の進展、生活様式の変化、さらには倫理観の変化などによって、いつ反転しまうかもわからない。」
・≪生物多様性が必要な理由≫ 生物多様性がもたらす機能・価値。生態系サービスとして①供給サービス(食料、医薬品、遺伝子資源) ②調整サービス(気候、水資源、汚染の除去・調整) ③文化的サービス(精神、宗教、教育などの非物質的なもの) ④基盤サービス(土壌形成、栄養循環など)
・・「私たち人類を含む多くの生物の存在を保証するためにも多様な生物の存続が不可欠なのだ」
・食物連鎖・頂点がキーストン種-オオカミ、支える象徴的な種=アンブレラ種
・トキの生息地でのドジョウ、タニシの減少・絶滅は・・いつの日にか人類がトキと同じ運命をたどることを暗示している、」
・『自然は先祖からの遺産ではなく、子孫からの預かりもの』北米先住民の格言=持続可能な利用=未来との共生を見据えた生物多様性とSDGs
・「自然に畏敬の念を持ち、そこに神の存在を信じて自然信仰(アニミズム)が成立したのは人類の歴史上普遍的」
・「現代に蘇る聖なる山」「巨樹-未来への継承」「ご神木」「奇跡の一本松」
・§持続可能な開発援助とSDGs ≪地域住民と連携した熱帯林研究≫
・≪持続可能な国際開発援助≫ 国際協力事業団→国際協力機構・JICAで「インドネシア生物多様性保全計画」初代リーダー=筆者 「JICAプロジェクトのような先進国による二国間援助は、建前がどうあろうとも生物資源の確保を保証するための『生物帝国主義』=『新植民地主義』とみなされる。」
・≪コスタリカの挑戦≫エコツーリズムの大国 コスタリカ生物多様性研究所
・≪生物多様性とSDGs≫ 海の豊かさ14・陸の豊かさ15 だけでなく…SDGsの目標実現には、生物多様性の保全が不可欠である。」
・≪生物多様性保全の二つのアプローチ≫A.「生物資源保全アプローチ」 B.「生命保持機構保全アプローチ
 第3のアプローチとして、統合アプローチ、一層の国際協調による…
・「生物多様性は、初期から『南北問題』を内包していた。これが現代になり、人類の生存基盤という観点からの『地球規模』の問題となった。」 ≪地球公共財≫としての生物多様性政策。生物資源としての価値と生命保持機構としての価値を統合したアプローチこそが、複層的な意味での地球公共財に対応するものである。
・「…一群国家が地域を越えて何らかの広い国際的な行動を進める必要・・・、さらに資源生産地の環境や人々の生活までも配慮に入れた≪フェアトレード>や≪認証ラベル≫などのような資源利用の姿勢が必要」
・≪生きとし生けるものへの眼差しの変化≫ 「動物解放論」 「自然の権利裁判」 「動物福祉法」ニュージーランド
  環境倫理学などでいう、『人間中心主義』からの脱却と『生命中心主義』への移行と考えられる。=ディープエコロジー。→生物多様性条約前文『…生物の多様性が有する内在的な価値』が挿入。日本・『一寸の虫にも五分の魂』『輪廻転生』『山川草木悉皆成仏』=すべからず生物は対等『生命中心主義』、アニミズム的。「自然と湧き出る畏敬の念からの信仰に基づく思考と、上から目線の自然を資源と考えるキリスト教的思考との違い。
・「これまでの環境思想の変遷、特に自然・生物の権利拡大は、人種や性差別(ジェンダー)などの解放の延長上にある。」
・「自国あるいは地域のことだけを考える態度ではなく、地球全体の視点で環境問題を考え、具体的な行動を足元から起こしていこうという≪地球規模で考え、地域で行動する≫という標語がある。いわゆる≪グローカル≫(グローバルとローカルを合わせた造語)な視点での対応による地域・社会を超えた共生が、国境もなく、連続的な生物多様性の保全に不可欠である。」
・私たちは生物多様性の喪失による被害者であると同時に、知らないうちに加害者になる可能性がある。したがって、地域を超えて共生するためには、先進国と途上国、保護地域管理者と地域住民といった立場を超えて、その対立の根源になっている経済格差や資源などの不公平な配分なども含めた解消が必要になる。」
・人間は一方的に自然界から恩恵を受ける=『片利共生』  その恩恵を自然界にも還元する=『相利共生』この相利共生の関係までたかめることを目指す必要がある。
・エコツーリズムや環境教育は、この相利共生を実現する第一歩の手段である。さらには、生物種独自の繁栄する価値と権利を認めるディープエコロジー的、あるいはアニミズム・仏教的ともいえる考え方にまで到達する。すなわち、片利共生や相利共生のような明確な利益の授受はなくとも、多様な生物が相互の存在を認め合い、共に生きること自体が重要である。」☆山川草木悉皆成仏   『エシカル消費』を!

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こんにちは!

【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





皆さんのお力になれるような記事を 書けるように勤めます!


プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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② 時事問題での皆様への問題提起
③ 旅や山行での報告感想  
等で 皆様の役にたてたら良いなと思うブログを書いてまいります。

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