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「アイヌからみた北海道150年」 石原真衣 編著      読書ノート

◎日本型先住民問題・・
・サハリン島、択捉島、ロシア兵に攻撃され、1807年、幕府が蝦夷地全域を松前藩より召し上げる。幕府によるアイヌへの≪撫育≫が行われ・・・」☆撫育?懐柔・同化政策だろうが・・
・終戦直後、「北海道アイヌ問題研究所の高橋真(アイヌ孤高の新聞記者)は、GHQに対し、アイヌ問題解決に向けての請願書を提出
・「法的な区分がないアイヌ社会では、アイヌ民族およびアイヌの子孫の実態像を捉えることは大変困難。」
・「『日本型排外主義』によって形成・・その運動は、もはや「病理的な通常」(樋口直人) ここまで石原真衣

・「祖母のベラモンコロ、祖父砂澤市太郎、戦後アイヌの土地が取られそうになったときに国会に陳情に・・」
・上川アイヌを救ったクチンクレ=松浦武四郎のツアーガイド。反抗は石狩川筋アイヌの伝統だ。クチンカレの抗議に役人は返す言葉もなく上川アイヌは移住を免れた。」
・「『皇国の一員であるアイヌが居住地する蝦夷地は日本なのだ。だから千島、樺太半分、蝦夷地は日本の領土となるのだからアイヌを邪険に扱ってはいけないのだ』、武四郎は博愛精神だけではなく国防意識からもアイヌを見ていた。」
・2020年、アイヌ文化は観光コンテンツとして重要性が増している。アイヌもリクエストに応じて民族を演じる。・・・国や道、企業から潤沢な資金が投入されているからだ。」 以上 Oki加納
・「北海道150年の歴史とは、同化政策との戦いの150年である。・我々アイヌ民族は、先住民族である。先住民族とは、侵略された歴史を持つ民族ということである。日本政府は先住民族と遂に認めた。つまり侵略の事実を認めたということである。」 以上、八重樫志仁ユキヒト 
・1980年代初頭まで、アイヌはいずれ絶滅し同化するというナラティブ(物語)は支配的な社会通念であり強い力を持っていた。背景には『アイヌの異質性は、野蛮で未開であるゆえであり、いずれ文明人である日本人に同化し、アイヌは滅びゆく』という偏見がある」 「…差別を解消するために、アイヌ自らが伝承を放棄し、自らが存在しないものであるかのように、ふるまうようにさせた。」 「対抗するためには、アイヌは滅亡しないという主張の根拠として、アイヌ文化の継承の証明が必須であると了解され・・・」
・1990年代、『自然と共生する聖者』であるかのように扱われ、和人にも受入れせれやすい協調的・・、称賛しているようでいて、実は現在のアイヌの生活からアイヌを排除しているのではないのか」 「-アイヌの文化を知ることで差別・偏見がなくなっていくように―と願う、見守る」
・2000年代、排外運動の隆盛、アイヌもターゲット。ヘイトスピーチ・ネット右翼・・「・・混血していて純粋でないのでアイヌは存在しない。・にもかかわらず民族文化振興の予算を不正に取得している」とする。」
・反レイシズム運動、対抗勢力の出現  反・金子快之札幌市議への抗議活動C.R.A.C.NORTHクラックノース
・2019年5月≪アイヌ施策推進法≫『アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律』
 第4条 何人も、アイヌの人々に対して、アイヌであることを理由として差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない。」 ≪ヘイトスピーチ解消法≫『本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進にかんする法律』 ア
イヌも対象になると解釈できるが、法文には書き入れられていない。・・・「この法の実効性を高めることに注力すること
を選んだ」 「アイヌ文化振興法(卒業)制定以降のアイヌ文化の隆盛は、・ルネッサンスと形容したいほど・・、一方で、アイヌ文化復興のナラティブが自然と共生するアイヌというナラティブと癒着するとき、アイヌは日本人ならざる他者として、現在のアイヌの抱える複雑さや曖昧さを捉える余地を狭め、アイヌの諸運動の根底にあったアイヌの権利回復の主張を見えにくいものにする側面があったのではないか」
・法4条の差別禁止をどう実効化させるのかを議論することは、現在必要な事である。」 新井かおり・文


◎北海道新聞、9/30朝刊6面の記事 【北海道は「入植植民地」。アイヌ民族への差別 自覚して】
  ―聞く語る― 先住民を取り巻く問題に詳しい帝京大学教授 坂田美奈子 さん 以下彼女発言
・「移住者が移住先で主権者となってできた地域(先住民族が住んでいる)を『セトラーコロニアリズム』(入植植民地)と呼ぶ。米国やオーストラリア、ニュージーランドが典型。現在の日本のアイヌ民族政策はこの観点が無い。移住した普通の人たちが先住民族への暴力や不公正といった加害行為の主体になりました。問題は国家権力だけでなく、入植者社会にもあるのです。・道民の多くは『私はアイヌ民族を差別したことはなく、自分には関係ない話だ』と考えていると思います。暴力・暴言をはいた人は身近にいても傍観してきた社会があります。蔑視が日常化していて、それが問題だという自覚もない。・・移住者の意識が社会の常識となったため、先住民族への差別は自覚しにくい構造になっています。先住民族の存在を前提としない社会が築かれました。一般の道民はそういう空間を歴史的に形成したことに責任があると言えます。・・就職や結婚に関する差別が放置され、再生産される環境は、一般の人々の意識がつくったものです。制度によるものではありません。」

・アイヌ施策推進法について
「先住民族と明記したこと。国民の努力の必要性を盛り込んだことは、評価するが。『先住民族はどういう人か』の日本なりの概念や定義の説明がないので、国民は努力のしようがない。・・・法に基づいての交付金事業は、・先住民族政策であれば、受益者はアイヌ民族であるべきです。各自治体が現在取り組む事業は、アイヌ文化振興や福祉政策を踏まえながらも、地域の産業や観光振興を掲げており、アイヌ民族以外のかつての加害者側も含めて、みんなが潤う政策になっています。セトラー(入植者)側も受益者となる時点で、先住民族政策とは言えません。」
・「北海道が日本に編入された過程とその後に起きた出来事を多角的な視点から整理すべきです。国が何をしたかだけでなく、市民が何をしたかのかも問う必要があります。」
・「日本人の多くはアイヌ民族に起きたことことを認識せず、北海道を植民地だと認識していません。開拓が大変だったとの苦労話や、われわれはおおらかで牧歌的だとイメージを内面化している点も、セトラーコロニーに共通してみられます。」
・「北欧の政策は参考になる(サーミ先住民族)・・・民主主義国家のありようが問われていると言えます。」

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【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





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プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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③ 旅や山行での報告感想  
等で 皆様の役にたてたら良いなと思うブログを書いてまいります。

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