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「オオカミがいないと、なぜウサギが滅びるのか」 山田 健 著   読書ノート「

◎表紙帯より 「生態系ピラミッドが教えてくれる日本の未来」 
☆生物多様性がいかに重要で、全生命の数億年にわたって築いた叡智ということなのかオーゴッド!
・≪生き物の世界は、必ずピラミッド型になる≫
・「一番上は純粋な肉食動物・オオカミを滅ぼしてしまったので、今はワシやタカ⇒雑食動物(文明の発生と共に、とんでもなく利己的な生態系を築いた人間は除外)⇒植食動物、鹿や蝶⇒生産者としての植物。・・喰う側より喰われる側が多い、そして底辺に、土壌がある。
・≪ピラミッドの底辺には、土壌がある≫ ―「土壌もまた進化してきたのだ。…水さえあれば、そこにしぶとく生きる生き物たちの力で、ゆっくりと土壌は形成されていく。モグラ、ミミズ、シデムシ、小さくて線虫の仲間、酵母、細菌などの微生物たちが住民。ミミズの糞。 微生物が糞・「汚れ」を食い尽くしてくれる、大気汚染物質も限度を超えさえしなければ、浄化してくれる。」
・≪土壌の上には、生産者 としての植物が位置している≫-「植物は太陽エネルギーを使って、二酸化炭素から糖を合成し、それを元にして、あらゆる有機物を合成していく。全ての動物は、こうして合成された栄養分を直接食べるか、直接食べた生き物を間接的に食べることで生きている。土の中の微生物、基本的には植物が合成した有機物に依存している。」
・「ピラミッドの頂点に位置する動物を、『アンブレラ種』と呼ぶ。・・環境が劣化すれば、最初に絶滅するのはアンブレラ種である。・環境保護の『指標生物』になる。」 ☆トキ、フクロウ、クマタカを大事にする意味か?
・≪ピラミッドの生物たちは、植物連鎖でつながっている≫-「…なにか1種類増えると、必ずそれを喰う捕食者も増えて振り子を元に戻すという絶妙のバランス装置が働いている。」☆戻るまで待たなければいけない?
・≪ピラミッドのバランスが崩れるとき≫-「…たいていの場合人間である。・・オオカミを絶滅の結果、鹿が増えて、鹿が多すぎてウサギが減って、・・農薬は、害虫だけでなく、肝心の捕食者である益虫やクモまでも殺してしまう。‥ピラミッドの上にある捕食者は、数が少ない・・つまり農薬は『益虫やクモまで』殺してしまうのではなく、『益虫やクモのほうから優先的に』滅ぼしてしまうのだ。」
・「もしかすると、自然界では『ミネラル』が希少な栄養素なので、野生動物(虫も)は、化学肥料に含まれるカリウムやリン、窒素などの匂いに敏感に引き付けられるのかもしれない。つまり、害虫に引きつけるような条件を取り除いてやれば、『害虫』もただの『虫』にもどるはずなのである。現に有機栽培の田畑で肥料の過剰投与を止めると、虫も病気も劇的に減るという調査結果が・報告されている。」
・「カシノナガキクイムシ、そろそろ枯れることにしませんかというような、ナラやクヌギの老木を見つけて引導を渡し、森の若返りに貢献してきたのである。」
・「カミキリムシにマツノザイセンチュウという外来種が共生し、日本のマツを一緒になって枯らしてる、外来種の困った点は、かれらを抑え込む天敵や環境が日本にない点だ。」
・「鯉が入った水域の生物多様性は一気に低下する。・・すべてを喰いつくした後でも、大きな鯉だけは生き残る。」
・「ピラミッドの頂点のアンブレラ種の保護は、その第1歩。鷲・鷹まで滅ぼしてしまったら、今度はいったいなにが大発生したり大絶滅したりするのか、予測がつかないだけに恐ろしい。」
・≪過去の文明は、土壌の豊かさを利用して勃興し、土壌を略奪し尽くして滅亡した≫
・「…自らの遺伝子を生き残らせるために、植物たちは、できるだけ遠くに種を旅立たせる策略をめぐらせている。殆んどの木がこの戦略を採った結果、自然界の森は、多種多様な樹種で構成される結果となった。」
・「あらゆる生物の遺伝子が集合した、地球全体の遺伝子プールの中では、たった1種類の生物の遺伝子による『自分だけが良ければ良い』という利己的戦略は通用せず、むしろシステム全体を持続させる方向へと進化は進んでいく。そのシステムが持つ精緻なバランスは、ほとんど奇跡と言っていい。生物学者レイチェル・カーソンが言うように、生き物の世界は、見れば見るほど、文字通り『センス・オブ・ワンダー』に満ちている。」
・「最近は、自然界で一面のクリンソー、一面のトリカブト(両者毒が)、なんて風景が一時的に成立、しかししばしばそれは、鹿が増え過ぎた土地で、鹿の口に合わず、食い残された草だけが増えた結果だったりする。…本当の自然の美しさはもっと複雑で、もっとモザイク状をなしていることが多い。」☆主観もあるが・・
・「グローバル時代、・・次第に地元ならではの固有種は消え、大手種苗会社のつくった『優良』品種だけが、世間を席巻するようになった…さらには一代交配種(F1)が主流に・・、単一種の大規模栽培を続ければ、必ず病害虫を呼ぶ。種苗会社は、常に先を見越し、新しい病気にも強い新しい品種を用意し続け、・・・」
・「有機栽培というものは、田畑に複雑な生態系が戻り、多様な生き物たちのバランスによって病害虫の大発生を防ぐというシステムなので、生き物たちの多様性が復活するまでは、なかなか思い通りの成果は望めない。」
・「単一品種の大面積栽培というコンセプトは、もともと、多様性による特定の虫や細菌が大発生するのを防ぐという、『自然界が数億年単位で進化させてきた戦略』の対極に立つものだからだ。」
・「規模の大小にかかわらず、大切なのは、『すべての基盤である土壌』をいかに守り、育てているかという一点に尽きる。土壌が豊かで、生物多様性に満ちているか否か、その農法は持続可能なのか否か、それこそが鍵だと」
・書名の訳 「でもその可愛いらしい鹿が、もっと可愛らしいサギやコマドリを絶滅に追い込み、美しい高山植物も喰いつくし、植えた苗木を喰うことで林業家の意欲をくじき、畑の食い物を食い荒らし、・・。鹿の管理政策へ」
・「そろそろぼくらは『進歩信仰』を捨て、『持続可能』な文化に回帰すべき時のように思う。・生態系ピラミッドが教えてくれる明るい未来を、みんなで楽しく再構築しようではないか。」ラストの文。
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こんにちは!

【山好き、旅好きの団塊世代日記】 当ブログは2007/1/29に運営開始いたしました!





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プロフィール

高田 学

Author:高田 学
少年時代は海と戯れ鎌倉育ち、故郷を離れ北海道で学業。その後東京にて工務店経営。
環境(省エネ)には特に詳しい。廃業後自由人。

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