・「生物多様性には、40億年にわたる地球の生命史が凝縮されています。」
・生産者-光合成で有機物を作り出す植物 草木や藻類
・消費者-植物を食べる昆虫や動物それと、それらをたべる肉食動物
・分解者-生産者や消費者の死体や糞などの排出物を分解して無機物にする、菌類や細菌類。ミミズ、ダンゴムシも含めることもある。
・生態系-上記の生物群集に加えて、光・大気・土壌などの無機的な環境が一体となったシステム
・生物多様性とは、①種の多様性 ②種内の多様性 ③生態系の多様性
・「植物の多様性が著しく乏しい単一栽培の農地は、自律的には維持されにくい。化学肥料や農薬の投入などの管理によって生態系のもろさを補うことで、作物が生産される。そこで大量に使われる肥料と農薬は、広域的な栄養過多や化学汚染をもたらし、生物多様性をおびやかすだけでなく、私たち人間のけんこうに悪影響をおよぼす危険もある。」
・「何の役に立っているかわかりにくい種の多様性は、じつは安定的な生態系サービスの提供に欠かせない」
・「人類にとって未知の生物を多く含む現存の生物が示す多様性は、生命史を通じた生物の多様化・複雑化による情報量の膨大な蓄積を意味する。この多様化は・自然淘汰による適応進化が果たした役割がきわめて大きい。‥自然淘汰を通じて、生物は環境に適応する戦略を獲得してきた。…『生物の知恵』とも言うべき適応戦略は、それ自体が莫大な価値と潜在的な利用の可能性を秘めている。」
・「文化遺産よりはるかに長い歴史の中で、必然と偶然の結果として生み出された生物多様性とそこに蓄積されている膨大な『情報』。それを現代の一部の短期的な経済的利益と引きかえに、永久に失わせることほど愚かなことはない。‥情報の宝庫を後の世代の人たちに残すためには、生物多様性の保全が必要である。」
・「湿地は、地球温暖化防止に役立つ炭素の貯留や水の浄化などを含む、多くの生態系サービスを提供する。」
・≪生態系の急速な劣化≫- 「生態系の劣化は、・地元の生態系サービスにより強く依存して生活をする発展途上国の人々に、深刻な影響を与える。」 例えば、マングローブの伐採して開発
・「生態系に回復力があるうちに、不健全化を防止し、回復をはかるための対処が必要、・・『種の存在』に秘められている多様な情報が失われる。そして将来の様々なビジネスの可能性も消滅する、でいいのか」
・≪外来生物がもたらす脅威≫、侵略的外来生物、 ≪バランスを崩す生態系≫
◎≪危機を乗り越えるために≫ 専門家の見方だと、「おおきな危険に直面した時は、恐怖心がマヒしてしまう。・・集団的この麻痺症状に陥っている。・・厳しい現状から目をそらさないことが、危機を克服し、持続可能性を確保するためには、何にも増して重要である」
・「人為的気候変動は、生物多様性に深刻な影響…温暖化による絶滅も、すでに起こり始めている。高山帯に・・」
・「なかでも温暖化の原因となる有機炭素を貯蔵してくれる、森林・湿地・土壌・海洋の保全と、生態系機能の再生が重要である。・とくに熱帯雨林や泥炭・湿地の保全は地球温暖化の緩和に大きな効果が期待ができる。」
・石油からバイオ燃料、「そのような農地開発は、『エコ』どころか、生物多様性を損なうだけでなく、植生と土壌に蓄積されていた有機炭素の放出をもたらす。・現在最も大きな炭素負債は、熱帯の泥炭湿地を開発してパーム油バイオ燃料を生産する場合に生じる。☆パーム油とはアブラヤシからとれる油・マーガリン等菓子多く使われてる」
・「自然林や湿地を開発して単一栽培の農地や人工林ばかりにするような従来型の開発は、決して持続可能な開発とは言えない。」 環境保全に配慮した購買行動≒エシカル消費かな? 法25条に環境アセスメントを求めている。・・農地開発、熱帯雨林は、もっとも生物多様性のゆたかな生態系です。そこで人知れず絶滅する昆虫が多い。
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